博物館や歴史館でよく見かけるジオラマ。その背景や周辺の環境を立体的に表現し、全体像を見下ろせるため、実際の雰囲気や情景を感じることができます。また、車と環境のセットで飾ることで、モデルカーの魅力をさらに際立たせることもできます。そんなジオラマについてご紹介します。
似たようなもので「ミニチュア」があります。ミニチュアは小型模型のことで、小さいものを指します。その一方でジオラマは、風景を立体的に表現したもので、展示場にある大きなものや小さなものまでサイズは様々です。
いくつかのミニチュアを使って風景を表現したものがジオラマという言い方もできます。
もう一つ似たものに「パノラマ」があります。パノラマは一望や全景といった意味で、ある一点から全景をみることです。もう一つの使われ方には、半球の球面に背景を描き、立体の物を配置して実物のように錯覚させる装置としてのものがあります。
ここでのパノラマとジオラマとの違いは、パノラマは比較的広い範囲で動きやシーンを体感できるように作られたものです。一方でジオラマは限定的なシーンを切り取ったものを指します。
ジオラマの起源は19世紀初頭、フランス人風景画家から写真発明家となったルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが、画家のジャック=ルイ・ダヴィッドの弟子であるシャルル・マリ・プートンと共に、それまでのパノラマに代わるものとして開発した新たな投影装置「Diorama」からきたものと考えられています。
この時点でのジオラマは、箱の中に風景画と展示物を配置するだけのものでした。箱の中を覗くと照明などの効果により、実際の風景がそこにあるかのように感じることができ、見世物として人気を博しました。その後、1915年にイギリスのバロック博物館で、初めて博物館の展示物として展示されました。
日本では1932年に、東京科学博物館に博物館展示物として登場し、それ以降多くの場面で展示装置として用いられています。
ジオラマはある一点の風景を表現するのに最適です。イメージした世界を自分で制作したり、部屋に配置したりしてわくわく感や雰囲気を楽しむことができます。また、ジオラマは趣味のものを展示するアイテムとしても最適です。
モデルカーの展示にジオラマ制作をするなら、ぜひジオリャマのキットやアクリルケースをご利用ください。モデルカーの魅力が引き立つよう、セミオーダーのデザインで台座を作ることも可能です。
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